ABOUT 

PROJECT

 地球規模で直面している,資源・エネルギーの節減,CO2 の削減,建築廃材の処理等による環境汚染などの様々な深刻な問題に,建築生産行為が多大に関与していることから,スクラップアンド・ビルドの体質を見直し,フローよりもストックを重要視し,これまでの建築におけるパラダイムを乗り越えた,持続可能な都市および建築のあり方の新たな方向性を見出す一つの方策として,リノベーションやコンバージョン等があるが,これらは手法は循環型社会構築に大きく貢献することにつながる.


 このような背景のもと,本プロジェクトは現存する木造共同住宅(現状空き家)のリノベーション設計を関西学院大学・大阪大学・武庫川女子大学で建築を学ぶ学生たちが,各大学2住戸分ずつ実施案の提案を行う実践的インターカレッジのプロジェクトで,学生たちは机上で学んだ建築設計法をリアルサイズで実現する中で,決して教室だけでは学ぶことができない大きな経験を得る.
 

SITE

GRM5

 SITEは尼崎市武庫之荘エリアの阪急武庫之荘駅から北へ徒歩8分ほどのところに位置する.駅までの道程は平坦で,周辺にはスーパー,ドラッグストア,コンビニやスポーツクラブなどが立地し,生活の利便性は高い。
 

 GRM5(グリーンルーム武庫之荘5)は昭和 60 年(1985)築、木造瓦葺2階建,共同住宅,1階 245 m²,2 階 245 m²,延べ 床面積約490 m² で,各階6戸の12戸を持つ,いわゆる木賃アパートである.

 既存外部階段は一部撤去し,廊下は住戸のバルコニーとする.現 12 戸を2戸1化し、6戸(A〜C)として計画する.3大学がA:メゾネット,B:メゾネット,C:2戸1の2戸ずつ提案し,基本設計案を作成する.

 各大学は,担当住戸部分だけでなく,外構も提案するものとする.

PROJECT TEAM

OWNER

   &CLIENT

LINKS

【関西学院大学】

八木康夫 教授 原哲也 教授 髙橋彰 助手

足立遥 石田元 上山瑞穂 大岩利佳子 越智加奈恵 金森史佳 黄理キ 酒井悠菜 櫻井達也 高濱和泉 平野栞 西川真央   堀之内信 眞木杏夏 増本かほる 龍本雄大 滝口大貴 学生17名

【大阪大学】

飯田匡 講師

​Under construction

【武庫川女子大学】

​岩田章吾 教授 山田由美 准教授

坪田夏実 奥野裕美子 津田有希子 福田絢華 高野美摘 

長谷菜未 長田千明 岡井咲樹 松本結衣 木村知和 井奥彩華
細川由樹 樋口弓美子 小坂理緒 松尾悠希 中島睦美 松平恵実
浅野祐萌 白井梨々花 叶あさひ 奥村美那 西辻帆波 木本帆南

​学生23名

大阪建設株式会社(グループ会社:Stella Estate株式会社)】 

 

 本プロジェクトの施主であり、改修対象のグリーンルーム武庫之荘5(GRM5)のオーナー。

                           

 大阪建設の取締役 山下慶博と、関西学院大学の高橋助手が、大阪大学で建築を学んだ同級生であり、高橋助手のプライベートなリノベーション(別件)の相談を大阪建設が受けたところから、「大阪建設と大学がコラボして面白いリノベーションができないか」という話に発展。

 

 そこで、山下慶博の「自分が学生の時にこんな授業があればよかった」という思いから、地元大学に対し、築古となり解体を待つのみだった木造アパートを、1棟丸ごとリノベーションの教材として提供することを提案したところ、関西学院大学の八木教授・原教授のリーダーシップと大阪大学、武庫川女子大学の協力を得て、実現に至る。

        *                         *                         *

「建築業界を志している学生たちにとって、今後ますます重要になってくるであろうリノベーション設計を、構造的・技術的・法律的・予算的制約のある実務レベルで経験することは、何よりの財産になると思います。

                                                                                       

また、自らが設計したものがアンビルドで終わることなく、実際のカタチとなって市場に流通し、評価を受けることで、建築の社会性についても考える機会を得るでしょう。

 

さらに、本プロジェクトを通じて、将来、近隣業種で働く学生たちに大学の垣根を超えた人脈を形成してもらえれば教材提供者として望外の喜びです。」

大阪建設株式会社

取締役・一級建築士

山下慶博